クレー、でもモランディ

Bunkamura ザ・ミュージアムにて「20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代」展を観てきた。

デュッセルドルフにあるノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館の所蔵作品展。
20世紀前半に活躍した画家の作品が集う。
題名になってるピカソとクレー以外にもミロ、マティス、シャガール、マグリットとお馴染みの作家の作品や、知らなかったドイツの作家の作品など多彩な展示だった。

展覧会の目玉(集客要因)としてはピカソなんだろうけど、充実してたのはクレー。
なんでも、クレーはデュッセルドルフで教鞭をとっていたが、ヒットラーの台頭でドイツにいられなくなり、スイスに亡命したのだそう。
(クレーの作品に『ベルリンのまぬけ』というえんぴつ画があった)
この美術館を設立するときに、クレーに対して何か挽回できれば、とクレーのコレクションを買い入れたのだそうだ。
そういう文化や心がこもった戦後処理もありなんだなぁとぼんやり思いながら見てると、クレーの絵もますます優しく見えてくる。

あし007にとってのクレーは、熱狂的に好きな画家ではないけれど、普段はほとんど忘れているんだけど(ゴメン)、こうして美術展で見かけると「やっぱりいいなぁ。」とちょっぴり惚れて帰ってくる。
そしていつしか忘れる。
の繰り返し。
ぐーっと迫る感じじゃなくて、心にそっと寄り添うような絵だから、お邪魔はしないのよー。
みたいな。

今日の一枚
とここまでクレーなのに。
今日の一枚はジョルジョ・モランディの『静物(青い花瓶)』。
ポストカードもなかったので写真もなし。
おさえた色彩と、静謐な空気が漂う。

モランディは名前だけ。
今まで気にもかけてなかったのに、今回すごく気になる絵だった。

この絵は、セザンヌの『デザートのある静物』と同じ題材と解説にあった。
年末横浜美術館で観た「セザンヌ主義」では、セザンヌに傾倒したり、敬愛したり、大きな影響を受けた画家たちが、こぞってセザンヌ風絵画を描いていたけれど、モランディの静物画はそのどれとも違って、題材が同じだけでセザンヌを消化して通り過ぎていった絵のようだった。

ボローニャにはモランディ美術館があるそう。
行ってみたいな。

今日のおみやげ
ミュージアムショップにはクレーグッズ満載で驚いた。
確かにクレーの暖かな絵はグッズ向き。
音符みたいなカラフルな木が楽しげな『リズミカルな森のラクダ』のポスターを購入した。
画像

クレーのグラーシュ」につづく


ジョルジョ・モランディ―静謐の画家と激動の時代
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ジャネット アブラモヴィッチ

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