たぶん一生忘れない映画「冬の小鳥」

”少女の孤独な魂の旅”というフレーズにひかれたのと、昨年観た「母なる証明」がとても面白かったこともあり、韓国映画の試写会に応募した。
たぶん一生忘れない映画になった。

ストーリーはシンプルだし、淡々と物語は進んでいくけど、じわじわーと心の中に染み込み、観終わって少したった今では、心の片隅にしっかり残っている。そんな映画。

愛していた父に捨てられ孤児になった少女ジニが、絶望と怒りと哀しみを経て新たな人生を受け入れようとする物語。
大事件は起きず(もちろん父に捨てられるのは大事件だけど)、ジニの心の動きと表情とがとっても丁寧に繊細に描かれ、孤児という特殊な話の内容なのに普遍的な話に思える。孤独と絶望と再生の心の旅。

監督のウニー・ルコント(女性)は、実際に韓国から養子としてフランスに渡ったのだという。
「創作だけれど9歳だったときの心のままに書いた。」とパンフレットにあって、だからこんな風に説得力のある普遍的な心の動きに感じられるのだと思う。

何かに絶望したとき、怒りや悲しみを経てどん底までいってからその運命を受け入れようと考えるまでの過程は、劇的にぱっと心が変わるのではなくて、鈍い痛みを伴いながら、土の中から目が覚めるような、そんな感覚なんじゃないかなって思える。

泣く映画は好きじゃないから観ないので、映画観て泣いたりしないんだけど
自転車の回想シーン。
大好きな父親の背中を思い出すほんのちょっとのシーンで涙が止まらなくなってしまった。
切な過ぎる。

満足度:★★★★★(満点)

「むしゃくしゃしたら、布団をたたきなさい。」

公式HPは、こちら
画像


ちなみに、「母なる証明」のポン・ジュノ監督が、2000年代最高の映画の一本に選出しているそう。

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  • 映画「冬の小鳥」何が幸せなことかは、自分次第

    Excerpt: 「冬の小鳥」★★★☆ キム・セロン、パク・ドヨン、コ・アソン出演 ウニー・ルコント監督、92分、2009年、2010年10月9日日公開、2009,韓国、フランス,クレストインターナショナル (原題:旅.. Weblog: soramove racked: 2010-10-19 07:09
  • 『冬の小鳥』 少女の鳥はハトより小さい

    Excerpt:  【ネタバレ注意】  「『冬の小鳥』は、私が過ごしたカトリック系の児童養護施設での体験に着想しています。」  監督・脚本のウニー・�... Weblog: 映画のブログ racked: 2010-10-19 07:37
  • *『冬の小鳥』* ※ネタバレ有

    Excerpt: 2009年:韓国映画、ウニー・ルコント監督、イ・チャンドン製作、キム・セロン、ソル・ギョング、パク・ドヨン、コ・アソン、パク・ミンション、オ・マンソク、ムン・ソングン出演。 Weblog: ~青いそよ風が吹く街角~ racked: 2010-10-24 22:20