ドラゴン・タトゥーの女

「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」は、東京国際映画祭からずーっと楽しみにしていた映画。
見るまで原作も読まず待ってた。

全世界で爆発的に売れたスウェーデンミステリーを映画化したもの。
雑誌ミレニアムの記者ミカエルは、富豪一族の少女が孤島で失踪した古い事件の再調査を頼まれる。ひょんなことからハッカーで調査員のリスベットが協力して、彼女の人生が交錯しながら事件を掘り起こしていく。
あらすじはこんな感じ。
孤島、失踪、過去の未解決事件と、事件そのものの面白さももちろんある。でも、何より面白いのがリスベットという女性の造詣。
だって、背中にドラゴン・タトゥーを背負ったハッカーって一体?

途中リスベットの悲惨なシーンがつらくて、映画見にきたのを後悔して目を背むける。
でも、その後のリスベットの行動によって、一気にリスベットに惚れてしまった。ドラゴン・タトゥーだけでなくいろんなものを背負っているようで、見ているうちに鼻ピアスの顔が愛おしくなってくる。
あのシーンを見せられたことを今でも腹立たしく思っているけど、あれ(の後)があるおかげで観客がリスベットに俄然興味が沸いてくるのは否めない。

それと、もうひとり。
というかもう一枚。
失踪少女の写真。
悲劇を予感させる憂いを含んだ瞳。
あの写真が映画全編を支配している。
(横道に逸れるけど、同じ日に竹久夢二展で見た「着物の女性」というベルリン滞在中の作品の女性と印象が重なってしかたなかった。モデルは青い瞳のドイツ人で、ナチス時代の作品。直接は関係ないけれど、時代を映す暗い瞳が何か通じるものが。)
第二次大戦中のスウェーデンの位置付けとか知らなかった。

あとひとこと。
ミカエルがしょぼい(ぶつぶつの痕があるちょい腹の出たおやじ)。
きっとこんな大作に出るということはスウェーデンでは名優なんだろうし、スウェーデン人から見るとセクスィーなのかもしれないけれど、顔がなかなか覚えられず。
映画なんだからもうちょっとわかりやすさのある、ブラピみたいに華のある色気のある人にして欲しかった。
ただでさえ、スウェーデン人の聞きなれない名前を覚えるのに一苦労なのに、登場人物も、もうちょっとわかりやすいステレオタイプを揃えて欲しかった。
人間関係の把握(特に顔と名前)が最初難しかった。

エンドロールの後、3部作の第2部「火と戯れる女」の予告が流れる。
またリスベットに会える!
さらにリスベットの過去が明かされる?!
もう待ちきれないので原作先に読んで待ってるよー。

満足度:★★★★☆

見ているうちにあっけにとられ(口あんぐり)夢中で見て、本当は5星だけど。
でも、リスベットの悲惨なシーン、必要なのはわかるけど見たくなかったから★4つ。
あのシーンがあるから、万人には(特に青少年には)オススメしません。

しかしなぁ。
スウェーデンミステリーってなんかこう熟れたノワールっていうか、独特な退廃感があるのはなぜなんだろう。
昔TVで見たスウェーデンドラマで「ロゼアンナ」(マルティン・ベックシリーズ)がやたらと心に残ったけど、それと同じような感じ。
社会が成熟しすぎて抱えた闇。
アメリカとはまた違った形の。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
早川書房
スティーグ・ラーソン

ユーザレビュー:
特徴的な点をいくつか ...
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まだまだ前半戦スウェ ...
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この記事へのコメント

2010年02月08日 14:56
この映画とっても気になっていたんです。
でも近くの映画館では上映してないし
上映時間も遅い時間帯ばかりなので
どうしようか悩んでいたのですが
私も観にいってきます(^-^)
2010年02月08日 22:03
まめたろうさんも気になってましたか。
残虐なシーンがあって、手放しでオススメできないのがつらいところです。

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