大琳派展その4「抱一の風」

大琳派展では光悦、宗達、光琳、乾山、抱一、其一の6人がフューチャーされていて、中でも今一番好きなのは其一。でも、すべての作品の中で一番好きなのはどれかというと。

酒井抱一の『夏秋草図屏風』(重文)。
東京国立博物館の詳細写真はこちら
これを見ていると、写実じゃないのに映像の前にいるような気分になる。
ずっと眺めていたい気分になる。

風が見える。
光琳の『風神雷神図屏風』の裏側にあったので、風神の裏に風の様子、雷神の裏に雨の様子が描かれる。

一瞬を切り取ってしまうと違ったものになってしまう連続したもの、雨とか水の流れとか。
見えない風とか。
そういうものを描いた作品に惹かれる。
北斎の雨や風や滝とか。
でも、一番は抱一の風。

今日の一枚
画像画像

酒井抱一の『兎に秋草図襖』

襖の木目がそのまま風になってる面白い作品。
三井記念美術館所蔵。

大琳派展、作品が多くて図録がとにかく重かった。
ブログもその4まできてしまった。
まだまだ、「目の喜びとはこういうことなのかなぁ。」とぼんやり思った抱一の『四季花鳥図巻』(一度に全部見たの初めて!東京国立博物館蔵)や、光を当てると背景に月と波がぼぉっと浮かび上がる其一の『秋草・月に波図屏風』など、今日の一枚(お気に入り♪)がたくさんあるんだけど。
でも、これで終わり。
その1「夏秋渓流
その2「風神雷神
その3「鹿笛と奈良と光琳菊


★おまけ
大琳派展に来たら食べようと目論んでいた鶴屋吉信の「栗まろ」は、またもや売り切れだった。
かわりに「つばらつばら」を食べる。
つばらつばらに良い時間が過ごせた展覧会でした。

しみじみと、心ゆくままに、あれこれと、といった意味の万葉ことばだそうです。
浅茅原つばらつばらにもの思へば
故りにし郷し思ほゆるかも 大伴旅人





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この記事へのコメント

モリくん
2008年11月29日 00:50
『兎に秋草図襖』の薄の上に、かすかに丸い輪郭があるのは月でしょうか。兎が月みて跳ねているのかな?
2008年11月30日 00:24
モリくんへ
月に兎なんでしょうか。
丸い円じゃなくて、ぼんやりとした輪郭なのがなんとも。よいですね~。
木のテーブルの上に置いたコップの跡みたい

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