ベルリンが主人公「ベルリン・天使の詩」

ベルリンの観光案内に、戦勝記念塔の女神(写真)と映画「ベルリン・天使の詩」が紹介されているのを見て、そうそう!これでした!
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人間に恋する天使と、この女神像だけ覚えていた。たぶんポスターになっていたせいか。

ベルリンから帰ってきて、「ベルリン・天使の詩 デジタルニューマスター版」を再度観る機会があった。
いったい何年ぶり?銀座シャンテで(たぶん)並んで観た覚えが。そして公開時は、まだベルリンの壁は崩壊していなかった。
今回観て、うろ覚えながら、以前と違う印象。
以前は、人間は哀しいけれど、人間界は色鮮やかでそうそう捨てたもんでもないよ。という希望と愛の映画だと思っていた。

当時、ベルリンの壁のことも、分裂された都市だということも知ってはいたけれど、東西分裂を実感して映画を観ていたわけではなかった。映画を観ながら、この場面は東側で、ここは西側というのを識別もしていなかったと思う。現在に続く哀しみを背負った都市だから、モノクロ画面と相まって、なんとなく物悲しい感じという受け取り方。漠然としたイメージ。
だから、天使の恋やピーター・フォーク(コロンボ刑事!)がピーター・フォーク自身の役で出ていることばかりを追って、愛らしいおとぎ話の映画という感想だった。ベルリンの現実を実感できなかったので。

でも、ベルリンという都市を多少知ってから観ると、場面ごとにベルリンのどの場所というのに意味があることががわかる。
それにより、人間同士の争いごと(戦争)の虚しさがいっそう引き立ち、映画の中での人間界の暗と明の彫りがより深く感じられた。

分裂を象徴する場所、ポツダム広場で、年老いたおじいさんが回想する場面。
昔ここは大層栄えていた。と言っているけれど、そこは何もない廃墟と原っぱ。
そこがポツダム広場だと意識して見るのと見ないのでは、インパクトが違う。
天使は東側にいったり西側にいったり自由に行き来している。これも意味付けがありそう。
そして天使が目覚める場所、それが東側で、その身体を西側に移す場面。
これも、最初に観たときに、気がついていたかどうか。
ベルリンは、この映画の大事な主人公だった。

最後にポツダム広場。
送信者 伯林と旅の終わり
映画の中の廃墟が、今やソニーセンターだ。
これも今鑑賞する醍醐味。

満足度:★★★★★
昔は星4つだった。ベルリンを知ったので5つ。

ベルリン・天使の詩 デジタルニューマスター版 [DVD]

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