「花鳥」展で「動植綵絵」30幅を見る

今年の3月から5期に渡り、三の丸尚蔵館で開かれていた「花鳥 -愛でる心、彩る技<若冲を中心に>」を5回通って、ようやく「動植綵絵」30幅を間近に観ることができました。


平成11年から6年もの間修復を行っていたため、今まで写真でしか観たことがなかった。やはり実物を見ると興奮。それは観に来ている皆がそう思っているようで、若冲の前では、これでもかこれでもかと描き込まれた植物や動物、魚、昆虫など、すべてを観尽くそうとしてたたずむ人が多かった。私もそのひとり。とにかく1幅観るのに時間がかかる。観ているうちに次々と発見がある。最初は5回に分けなくてもと思ったりしたが、1回につき6幅ずつというのは案外よかったのかもしれない。


他にも、第3期の渡来の中国画の中に「百鳥図」というのがあって若冲そっくり。というかたぶん若冲の方が参考にしたわけだが、カタログで見て「なんだそっくり。若冲のオリジナリティは?」と少しがっかり。でも、実際足を運び実物を見たら、そんながっかりなど吹き飛んでしまった。若冲の鳳凰はもっともっと生命力があって、「やっぱり若冲、降参。」と言うしかない。若冲の絵は若冲だけにしか描けない絵だった。


あともう一つのお楽しみは、第4期の酒井抱一「花鳥十二ヶ月図」。ほんわか琳派も好きだけれど、ほんわかの中に凛としたものを感じる(写実が入っているせい?)酒井抱一が好きなので楽しみにしていた。これは12幅ずらっと並び、ひとつひとつ季節を確認しながら見る楽しみが大きい。身近な花や鳥、虫なんだけど、優雅で品があり、「酒井抱一やっぱりいい。」


最後に第5期の円山応挙の「牡丹孔雀図」。あまりに優美でみとれてしまった。「うわぁあの鳥の質感、羽のふわふわ感は何?牡丹のあの色調の美しさは何?」とにかく牡丹の質感については説明の言葉がない。隣に弟子の作品が並べてあって、もちろんこれも若々しくて勢いがあって素敵なんだけど、「やっぱり応挙。」


とにかく、最初は5回通うのたいへんと思っていたが、5回通った分楽しさも5倍だった。それに、最初に皇居東御苑「花暦」という小冊子を購入したので、春から夏にかけて美しい花も毎回(5回目は暑すぎてパス)楽しめた。


さて、目標の30幅は見た。でもこの30幅が一同に会したら、一体どれ程の壮観さなんだろう。と欲望はつきない。来年、もともとあった京都の相国寺にお里帰りするという。どうしよう


今日のおみやげ
「花鳥」展カタログ。
皇居東御苑「花暦」。

目をみはる伊藤若冲の『動植綵絵』

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