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江戸東京博物館の「北斎−ヨーロッパを魅了した江戸の絵師−Siebold & Hokusai and his tradition」 長いので略して「北斎展」に行ってきました。 北斎とシーボルト。 両者とも名前はよく知っているけれど、同時代人で接点ありという驚き。 江戸の売れっ子絵師北斎は、長崎出島のオランダ商館長(カピタン)から、4年に一度の江戸参府(そんな参勤交代のようなことがあったのですね)の際に、江戸の風俗を絵にするようように頼まれていたのだそう。その際シーボルトも同行して。。。 という話なのだ。実際シーボルトが北斎の肉筆画を持ち帰っているので。 シーボルトが北斎に会って頼んだ、なんていうオールスターキャスト(?)ありなのね。 カピタンにしてもシーボルトにしても、博物学的興味なのか、スパイ的興味なのか、相手国の風俗を理解し本国にその様子を詳細に伝えようとする、できる外交官だ。 そしてそのおかげで、こうして貴重な北斎の肉筆画がオランダ国立民俗学博物館とフランス国立図書館に残る。 肉筆画は、絵やタッチを楽しむというより、描かれている内容、江戸の風俗を楽しんだ。 鮮やかな色彩で描かれた風俗画を見ると、写真のような写実ではないのに、まるで実際の江戸の人々を撮った写真を見てきたかのような気分になる。 人々が生き生きしているせい。北斎の力量。 きっと当時のオランダの人たちは、遠い遠い極東の島国の風俗を興味深げに愉しげに観たのでは、と想像するけれど、それは現代の私たちがこれらの絵を見て、見ることのできない江戸庶民の生活に思いを馳せるのと同じかもしれない。 とにかく、絵を発注して、大切にオランダに持ち帰り、保存していてくれてありがとう。 シーボルトさん、オランダの方たち。 大混雑だった幻の肉筆画(お里帰りですものね)の後は、少し落ち着いて見られる「富嶽三十六景」。 構図が奇抜で人々が生き生きしてる! 絵の中に風が吹いてる! やっぱり天才! とたたえた後には、晩年の画狂老人卍(がきょうろうじんまんじ)と名乗ったあたりの肉筆画を見て、その絵が齢80とあるのを見て、なんだか感動してしまった。 北斎は名前をころころ変える人で、中でも画狂老人卍には恐れ入ってしまう。 画業に対する執念と、なんとなく面白がっているような名前に思えて。 是非、富岡鉄斎展のように、北斎展でも年齢(年代でも)を併記してほしかったなぁ。 展示最後は「北斎漫画」の部。 こちらは常設展の企画展でもやっていたので詳細は次のブログにするけれど、同じあたりに展示されていた「悪玉踊り」!! つっこみどころ満載。でもこれ見ただけで踊られそうという所も凄い(実際ちょっと腕とか動かしたくなった)。 そして「富嶽百景」。 モノトーンの版画なんだけど、モノトーンなのに美しい富士山で、これもっと見たいなぁ。 後からカタログで確認したら、画狂老人卍の時代だよー。 絵の中で風が吹いてる〜で思い出したのが、酒井抱一の夏秋草図屏風。 そうしたら、酒井抱一(1761-1828)と葛飾北斎(1760-1849)は1歳違いの同時代人だったのね〜。しかし北斎は90歳まで。さすがです。 「北斎展」、江戸東京博物館では1/27まで。 このあと、名古屋市美術館、山口県立萩美術館・浦上記念館と回るそうです。 詳細は、こちら。 今日のおみやげ 北斎展カタログ(重っ) ポストカード 常設展で買ったおみやげは、こちら。 千変万化に描く北斎の冨岳三十六景 (アートセレクション)
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